執筆者:玉置
プログラマーとしてモノリスソフトへ新卒入社。 以来、ゲームプログラミングの業務を担当。 好きな飲み物は緑茶。
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こんにちは。モノリスソフト プログラマーの玉置です。
専門学校にて4年間ゲーム制作を勉強し、新卒で入社しました。
プログラマーとしての記事になりますが、私がモノリスソフトに入社してからの流れや、学んだこと、感じたことなどをお伝えできればと思います。
モノリスソフトは中目黒・大崎(東京都)、京都に事業所がありますが、今回は私が配属となった大崎スタジオでの新人研修の内容をお伝えできればと思います。
入社すると、新卒社員全体で社内ツールの使用方法を学ぶ研修があります。その研修の間に社長・取締役の方々のお話を聞く機会もありました。
プログラマーとしては、まず2か月間ほど基礎的なラーニングを行います。
ゲーム開発でプログラマーとして業務を行うにあたって必要な知識を0から1の状態にするような内容で、C++の言語機能の勉強、バージョン管理、デバッグ演習などを一通り終えた後にコーディングの練習をしました。
C++の言語機能の例を挙げると、テンプレートやラムダ式といった、プロジェクトでは当たり前のように使われている機能で自分があまり詳しく知らなかった内容を突き詰めることができたので、いざコードで出てきても躓くことはありませんでした。
ほかにも、入社時に提出したアンケートでブラインドタッチができないということを伝えていたこともあり、ラーニングの一環としてタイピング練習期間を設けていただきました。現在は問題なくブラインドタッチができるようになっており、議事録作成やコーディングでとても助かっています。
何も知らない状態からでも、先輩方のフォローは多かったのでラーニングで躓くようなことはありませんでした。
基礎的なラーニングを終えると、更に2か月ほどプロジェクトのラーニングをしていく形になります。
ここからは、実際に作っているゲームの開発環境を学んでいくことになります。プロジェクトで開発を行うためのツールの使い方や、プロジェクトのコードを見て、理解していくフェーズになります。
勿論、理解するのはとても難しいですし、最初からできるはずもないのでここでも手厚いフォローで対応していただけます。
ざっくりと理解ができて来たらプロジェクトの仕事を振ってもらえるようになるので、ここからはOJT形式で経験値をためていくことになります。分からないことがあったら適宜聞きに行くといった具合です。
私が参画したプロジェクトは終盤だったこともあり新規実装はほとんどありませんでしたが、バグ修正、先輩方のお手伝い、最適化を行いました。
プロジェクト参画後は、人が書いたソースコードを見ることがとても多くなります。ここで基礎的なラーニングを行った成果を実感しました。明らかに学生の頃よりも知識がついていて、中には複雑なものもありましたが理解することができました。確実にプロとしての一歩を踏み出せている感覚があり、うれしかったです。
このように、1年目に関しては丁寧なロードマップを会社のほうから用意していただけるので、何をすればよいかわからなくなってしまうことや、作業をしていて詰まってしまうことはありませんでした。
また、先輩の方と1on1面談をする機会を週一回設けてくださるので、何か不安なことや辛いことがあればすぐに改善できるような環境でした。
正直、学生の頃は業界で働くイメージができていませんでした。インターンシップ等でゲーム開発会社の業務を経験していて、何となくの雰囲気をつかんでいることもあるかもしれませんが、やはり入ってからの実際の業務がこなせるかどうかなどは心理的障壁の一つになってしまうことがあるかと思います。
分からないことが出てきたら、その都度勉強して、必要に応じて理解していくことになります。
会社には勉強用の書籍が多く用意されていますし、プロとして業界に長くいる方も多くいらっしゃるので、学生の頃よりも効率よく勉強できると思います。
一人前になったからゲーム業界に入るのではなく、ゲーム業界に入ってから一人前に成長する、というイメージで問題ないかと思います。
ひとつ、私が入社してから苦労した点があります。
それはアニメ、ゲーム、スポーツ、映画などのエンタメにおける知識の薄さで、他のプログラマーの人と話す時に困ってしまうことでした。発想や話しの引き出しを増やすために、学生時代に幅広くエンタメに触れておけばよかったと思いました。
ゲーム開発の実践的な経験がない人に対しても適切なラーニングとアドバイスで、プロとして成長できる環境を提供していただけました。
前述のように、私の経験ではゲーム業界で必要なスキルが把握しきれなかったこともあり、心配も多かったです。
ですが、学生の頃に学べなかった内容は社会人になってからもいくらでも学ぶ機会はありますので、あまりプログラミングが得意でないような方も、心配することなくゲームプログラマーを目指していただければと思います。
執筆者:玉置
プログラマーとしてモノリスソフトへ新卒入社。 以来、ゲームプログラミングの業務を担当。 好きな飲み物は緑茶。