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はなしてみてわかること

第3回「ゲームとCGの進化について」 取締役・アートディレクター 本根康之

 
杉浦:

今も昔も手探りなのは変わらないですね。
ただ、今のほうがマシンがハイスペックになった分、
やれることがさらに多くなって大変になっているかな。
その分コストもかかるし。
コストを意識しなかったらこんなのを作りたいというのはありますか。

 

本根:

物凄く不可思議で、緻密な画像や映像を作ると思います。
それは絵的に細かい、CGの技術が高い、ということでなく、
人の感性に、鋭く新しいインパクトを与えるものという意味で。
別の意味で量産化は難しいと思いますが。

 
杉浦:

本根さんの描く絵はとても絵画的で、最近の3D技術に本根さんの絵をプラスすると、
もうワンステップインパクトのあるビジュアルに繋がるような気がするんですよ。
ただ、もう少しハードウェアの技術が上がらないとできないかもしれませんが。

 
 
本根:

そうですね。可能性は感じています。
確かに3Dといっても、普通の3Dで考えると「飛び出す立体物」で終ってしまうんですけど、
プレイヤーの視点というものは画面に対して必ずあるので、
色々なトリックが使えると思います。
そこにはまだ体感したことのない感覚っていうのがあると思うんですよね。

 
杉浦:

本当は、立体ホログラムぐらいのものがあればいいんですけどね。

 
本根:

21世紀ってそういうイメージでしたよね、子供の頃は。
あと、視覚や触覚だけでなく嗅覚を駆使するようなハードが出るのは、
そう遠い未来ではないと思っています。

 
杉浦:

そういった技術が身近に体験できる日を楽しみにしつつ、
ゲーム業界を目指す人たちに向けてなにかアドバイスなどありましたらお願いします。

 
本根:

はい。

インターネットの普及やPCのハイスペック化が進んで、
情報収集が楽になり、ツールも進化して、若い世代の人たちの
絵や3DCGを制作する技術は上がってきていると思います。
これは喜ばしいことなのですが、一方で、感性や情報が欠落している作品を
見かけることも多くなったような気がします。
すでにある情報をただ探す、という作業的な探し方ではなく、
体験したり、それが無理なら人に聞きに行ったり、
五感を使って積極的に情報を拾いに行く、という癖をつけてほしいなと思います。
過程や、それを取巻く物事や、大人の事情(笑)なんかも知ることが出来ますから。
こういったことを積み重ねておくと、必ず仕事をする上で生きてきます。

ゲーム開発のツールはどんどん良くなってきているので、
「自分では出来ないかも」などと不安がらず、
ゲーム作りの道へ挑戦してみてください。

 

 

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