HOME  読む・見る  はなしてみてわかること  第2回(2/3)

はなしてみてわかること

第2回「ゲーム制作における姿勢と環境作り」 プロデューサー 石谷浩二、ディレクター 森住惣一郎

モノ作りと信頼関係

杉浦:

企画を思いついたりする時って、どんなところからひらめいたりするのかな。

 
森住:

私は、普段からゲームばかりやっている人間なので
やはりゲームから思いつくことが多いですね。

ゲームをやっていて、「自分だったらこうする」、「ここはもっとこうした方がいいんじゃないか」、
「これを作った人は、どういうつもりだったんだろう」、「多分、こういうことがしたかったんだろうな」など、
自然と考えるようになりましたね。

同じゲーム業界にいるので、「ああ、これはスケジュールがきつかったんだろうな……」とか、
嫌な部分も見えたりするんですけども(笑)、
自分が企画を考える時や、ゲーム制作を進めている時に引き合いに出したりして、
「ならば、どこをどうやって切り詰めたらいいのか」、「自分ならば、どこを切って、どこを残すか」、
という考えの参考にしています。
これは限られた期間でゲーム制作をしなければならない以上、企画者として必要な能力だと思うので。

 
杉浦:

石谷君、森住君はスケジュールや予算をオーバーすることはいつも無くて、
プロデューサーから見たらやりやすいディレクターだと思うんだけれども、どうかな。

 
石谷:

そんなことはないです(笑)。

 
杉浦:

あ、きっぱりと(笑)。

 
森住:

ここは認める流れじゃないのかよ(笑)。

 
 
石谷:

抑えるべき部分に関しては抑えているのですが、その代わりに、
ここぞという部分に関しては極端に注力するわけです。
「無限のフロンティアEXCEED」で例えるなら、主にバトルがそこに該当する部分なのですが、
RPGの物量×アクション要素の上に、バトルに対するこだわり所が細かく、かつ無茶振りも多くて(笑)。
ただ、このゲームの“売り”の部分でもありますし、
我々開発スタッフとしてもここはこだわりたい部分ですので、
頭を抱えつつ(笑)、広がった風呂敷を一生懸命畳みながら形にしていきました。
結果として、本作でもいい形でゲーム内に実装できている要素が多いのですが、
実現やスケジュールの目処が立つまでは、延々と苦手なジェットコースターに乗せられているような
気分です(笑)。

 
杉浦:

ははは。
そうは言いつつ、二人はコンビで3本ものタイトルをこなしているじゃないですか。
これは素晴らしいことだし、信頼関係がなければ、やっていけないことだと思います。

 
森住:

はい、信頼はしていますね。時々ぶつかりはしますけど(笑)。
今まで作り上げてきたタイトルで、石谷さん含め、周りのスタッフの特殊能力の数々に頼って
作り上げてきた経緯もあるので、感謝もしています。

 
杉浦:

二人はモノリスソフトに入社する前、同じ会社の先輩後輩だったということだけれども、
そういった信頼関係は、その頃から培われ始めたのかな。

 
石谷:

お互い、同じプロジェクトで一緒に働いたのはそんなに長くはないんですね。1年ぐらいの間かと。
当時、彼はまだ社会人に成り立ての頃でしたが、その頃から今にいたるまでの間柄で、
どういうタイプの人間かという事も含めて大体理解しています。
今は、新人の頃と比べれば、仕事に関しては沢山経験を積んで随分真っ当になりましたが、
仕事以外の部分は今も新人の頃と変わらず、真っ当ではないところが一杯で(笑)。

 
森住:

真っ当だよ!

 
石谷:

そういった関係ではありますので、一緒に仕事をするにあたっては動きやすくはありますね。
言いたいことも気兼ねなく言いますし(笑)。

 
杉浦:

ははは。
じゃあ、石谷君については?

 
森住:

そうですね。
最初に出ましたけど、受けた仕事をひとつひとつ積んでいくっていう、
その積み方に関してのスキルは上がっていると思いますね。
基本コンセプトやスタンスは全く変わっていないし、
前の会社から変わらず積みつづけてきた技術なのだと感じます。

私はひとつひとつ積んでいくタイプではなく、一足飛びとか、途中で取捨選択をするタイプなので
私の「積まなくていい」と判断したところを石谷さんがフォローしてくれて非常にありがたいですし、
コンビとしてはうまくいっている方なのかな、とは思いますね。

 

前のページへ1ページへ3ページへ次のページへ